現在の日本では、旬の食べ物という考えが失われつつあり、季節に関わらず、ほぼ1年中好きなものを食べることができますが、皆さんは旬の食べ物を意識して食事をとっているでしょうか?
旬の野菜と旬ではない野菜は、見た目は同じでも栄養価が全く異なります。
また、便利な世の中なので、洋食・中華・和食・アジア・エスニックなど料理のジャンルには様々なものがありますが、その日の気分によって、好きなものを食べることができると思います。
好きな時に好きなものが食べられる時代ですが、今回は日本人の体には日本食が合っていることについてお話ししていこうと思います!
まず皆さん、「身土不二(しんどふじ)」という言葉を知っていますか?
「身土不二(しんどふじ)」とは?
「身土不二」とは、人のからだ(身)と住んでいる風土(土)には密接な関係があり、その土地に住む人々の健康にとって、もっとも適した農作物がもっとも適した時期にとれる、という考え方です。
例えば、夏にはからだを冷やす野菜(きゅうり・なす・トマトなど)が. 冬にはからだを温める野菜(ごぼう・にんじん・レンコンなど)が収穫されます。
春にとれるふきのとう、わらび、菜の花などの山菜や野草は苦味が多く、冬に溜まった脂肪や毒素の排出を促します。
このように、季節ごとにとれる作物にはそれぞれ意味があるのです。
つまり、食材は地元で取れる旬の作物を選ぶのが健康にとっていい、ということになります!
国によって体に合う食べ物が違う!
実は、住んでいる気候や風土、遺伝が異なれば、からだにいい食事の内容の変わってきます。
例えば、パプアニューギニアの高地に住む人たちは、食事のほとんどが、タロイモというもです。
それでも彼らの栄養が足りなかったり病気がちだったりということはありません。
プロレスラーのような筋骨たくましい体型の人が多く、健康です。
アフリカのマサイの人たちは牛乳を1日に5〜10ℓも飲んでいます。
彼らも身体能力が高く、健康に生きています。
伝統的な生活をしているイヌイットの人たちは、トドやアザラシなど、ほぼ動物性食品100%の食事をしていましが、病気も少なく健康です。
どうしてこのような違いが出るのでしょうか?
答えは、「腸内細菌」にあります。
パプアニューギニアの人たちはイモだけを食べていても、腸内細菌が全ての栄養素を補っているのです。
同様に、マサイやイヌイットの人たちも、彼らに適合した腸内細菌をもっています。
腸内細菌はその土地と切っても切り離せない関係にあります。
日本に住む私たちも、日本人特有の腸内細菌をもっています。
健康のためには、その土地に合った食事で腸内細菌を整えることも大切です。
日本人の私たちは、日本で住んでいる土地でとれる食材を食べることも健康につながるということです。
このことは、微生物の観点からも説明できます。
微生物もそれぞれの環境によって違う!?
なぜ、その土地でとれる食べ物が体に必要になってくるかというと、微生物が関係しています!
土の中の微生物は、不要の有機物を分解し、植物に養分を供給している、地球の大きな循環の要です。
それぞれの土地に、異なる固有の微生物がいます。
例えば、熱帯には熱帯地方の、温帯には温帯地方の、寒帯には寒帯地方の微生物がいます。
さらに、自然環境は気温だけではなく、天気・降水量・日照量・湿度・風・地形など様々な影響を受け、それぞれの土地で増えやすい微生物が異なります。
植物に養分を与えているのが微生物ですので、その土地固有の微生物が、その土地にふさわしい農作物を育て、その土地にふさわしい私たちのからだを作ります。
つまり、その土地で育った食べ物は、その土地で生活するのに必要な食べものということになります。
そして、日本でとった食材を食べるには、伝統的に和食が適しています。
伝統的な和食とは?
伝統的な和食とは、①ごはん、②味噌汁、③漬け物の3点セットが基本になります。
これに食品研究家で医学博士の吉村裕之先生が提唱されている「まごわやさしい」を参考にしておかずを加え、一汁三菜を目安に献立を考えるのがおすすめです。
この「まごわやさしい」を食生活に取り入れることで
・生活習慣の予防
・コレステロールダウン
・老化予防
・皮膚や粘膜の抵抗力強化
・疲労回復
・骨を丈夫にする
などの効果があると言われています。
まごわやさしいの具体的な食材についてお伝えします。
「まごわやさしい」とは?
「ま」…豆(大豆・納豆・豆腐・味噌・醤油・油揚げなど)
「ご」…ごま(ごま・アーモンド・ピーナッツ・クルミ・ギンナンなど)
「わ」…わかめ=海藻類(わかめ、昆布、ひじき、のり、青のりなど)
「や」…野菜(ほうれん草・なす・トマト・キャベツ・白菜など)
「さ」…魚(しらす、アジ、イワシ、サンマ、貝類、桜エビなど)
「し」…しいたけ=きのこ類(椎茸、しめじ、えのき、キクラゲ、エリンギなど)
「い」…いも類(さつまいも、里芋、じゃがいも、山芋、長芋)
最後に
今回は日本人にはなぜ日本食が合うのかと、具体的な食材のおすすめである「まごわやさしい」についてご紹介しました。
「まごわやさしい」については、毎度の食事で全てを摂ることは難しいので、1週間くらいの間でなるべくまんべんなくとれるようにするのがおすすめです。
健康を保っていくために、日本人に日本食が良いことがイメージしてもらえたでしょうか?
今回のお話が皆さん健康に少しでもお役に立てたら幸いです!
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