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今回は腸内環境について③になります。

①と②では腸内環境の重要性や、腸内環境を整えることで花粉症が改善する、などをご紹介しました。

①と②が気になる方は下記から確認してみてください!

腸内環境について①‐腸は第二の脳⁉‐

腸内環境について②‐腸内環境を整えることで花粉症が改善する⁉‐

 

気づかずに腸内環境を悪くしているかも!?

今回は腸内環境を悪くしてしまう食べ物食べ方などについてご紹介していきます!

腸内環境を整えるは、                                  腸に良いものを摂取すること(足し算)と                     悪いものをなくす(引き算)の両方が必要になってきます!

今回は②悪いものをなくす(引き算)について、ご紹介させていただきます。

(1) 抗生物質 

1つ目は抗生物質です。

風邪などをひいたときに抗生物質をだされるかと思いますが、抗生物質は病気の原因となる細菌を殺すことで症状を改善しますが、腸内細菌にも影響を及ぼします。

抗生物質は腸内細菌の育成を抑制し、腸内細菌も殺してしまうため腸内細菌が減少します。

そのため、抗生物質を服用すると、腸内環境を乱してしまうことがあります。

腸内環境は早ければ2週間程度で改善するといわれていますが、逆に2週間は改善しないので、  風邪の後下痢や便秘めまいが起きたりする方もいます。

また、抗生物質にはこんな話もあるようです。

抗生物質は、1944年ノルマンディー上陸作戦時に負傷した兵士たちの治療に使われたのが始まりで、一般向けに使用されるようになったのが1950年代からです。

NPO法人日本健康増進支援機構の調査では1970年以前はアレルギーを持つ人はほとんどいなかったそうですが、現在はおそらく4割程度が花粉症だという調査報告がでており、アトピー性皮膚炎と喘息も合わせると、2人に1人はアレルギーを持っているそうです!

抗生物質が花粉症の原因かどうか断定できませんが、明らかに花粉症の患者さんは抗生物質が普及した後に急激に増えています!

また、花粉症は70代に多く80代に少ないという年齢によっても分かれているようで、何が原因かは、はっきりとしていませんが抗生物質の影響も1つの要因になっているのかもしれません。

他にも、女性を悩ます自己免疫疾患膠原病パーキンソン病精神疾患なども1970年代以降に増加しているようです。

ただし、抗生物質が「悪い薬」のような話し方をしてしまいましたが、抗生物質が一般的に使用される1950年代以前肺炎・気管支炎、胃腸炎、結核、腎炎・ネフローゼ死亡する人は多かったのですが、抗生物質が使用されるようになり、幼児の死亡率を大きく低下させ、人の寿命を延ばしました。その面では「良い薬」です。

抗生物質にもメリット・デメリットの両面があると思うので、                しっかりと知った上で使用することが大事かと思います!

(2) 牛乳

次は牛乳です。抗生物質とは違い、身近な牛乳ですが、牛乳を飲んで下痢をした経験やお腹がゆるくなった経験がある方いないですか?

それは「乳糖不耐症」が関係してます。

乳糖不耐症とは、牛乳などに含まれている乳糖を消化吸収できず下痢などの症状を引き起こす病気のことです。

なんと、日本人75%は乳糖不耐症だそうです。

身体に合わないものを頑張って飲んでいれば、腸内環境が悪くなるだけでなく、アレルギーなど他の問題も生じてしまう可能性があります。

そのため、牛乳を飲んでお腹を壊したことがある方には、おすすめしません!

また、カルシウムの摂取に良いとされている牛乳は、カルシウムは豊富ですが、吸収に必要なマグネシウムが全く含まれていません

そのため、牛乳だけでは飲めば飲むほど骨を弱くしてしまっている可能性もあります

ある研究では、沖縄の100歳以上の老人が、乳製品をほとんどとらないのに、股関節の骨折率が非常に低いことを発見しています。これによると、乳製品をあまりとっていない地域ほど骨粗しょう症の発症率が低く、カルシウムの摂取源として、大豆海藻キャベツブロッコリーの価値を推奨しています。

さらに、牛乳はがんにも関係しているといわれています。

牛乳は、本来牛の赤ちゃんの飲み物です。すべての哺乳類の中で、違う種類の動物の乳を飲むのは人以外にいません

牛乳には、牛の赤ちゃんに必要な成長を促す因子や、妊娠中の牛からは女性ホルモンなども含まれているそうです。

そのため、前立腺ガン・乳ガン・卵巣ガンなどの性ホルモン系のガンの発症リスクを高めるという研究結果もでています。

もちろん「牛乳が好きで毎日飲みたい!」という方もいると思いますので、そういう影響を体に与えていると言っている人もいるんだなぁ、程度に読んでいただければと思います。

ただ、カルシウムの摂取のために牛乳を飲んでいる方は、                  小魚大豆海藻キャベツブロッコリーなどでの摂取をおすすめします。

(3)   小麦

小麦粉やそれを使った食べ物は、パン・パスタ・うどん・ケーキ・クッキーなどがありますが、好きな方が多いのではないでしょうか?

最近は「グルテンフリー」という言葉もよく耳にしますが、               このグルテンとは小麦などに含まれるたんぱく質の一種です。

このグルテンですが、人体では消化されにくいたんぱく質とされていて、           消化されないまま、腸粘膜に傷をつけ腸に炎症を引き起こすことがあります。

また、炎症が続くこと腸に穴をあけてしまうことがあります。

このような状態を「リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)」といいます。

正常な腸壁は、網の目が細かくしまったようま状態ですが                  リーキーガット症候群の方は、網の目が粗くなってしまい、本来は入れないような大きな分子まで入り込んでしまう状態のことをいいます。

この状態は腸内環境が良いとは言えない環境となってしまいます。

小麦を含む食べ物はおいしいものが多いと思いますが、摂りすぎには注意が必要です。

(4) 過剰なアルコール

先ほどの、小麦での腸壁のお話と似ているのですが、

アルコールは腸壁のみならず、血管壁の透過性が高まり普通なら通り抜けない物質が簡単に行き来できるようになってしまいます。

お酒を飲んだ翌日に、顔がパンパンにむくんだりした経験がある方はいないでしょうか?

あれは、アルコールによって血管が膨張し、透過性が亢進することで、血管壁から水分が漏れ出ることが原因の1つとなっています。

それと同様に、アルコールで腸壁も漏れやすくなるのです。

アルコールの透過性亢進により、腸壁の網の目が広がり腸粘膜のバリアが壊れると、細菌アレルギーの原因となる抗原などが入り込み、炎症などの様々な症状があらわれてしまいます。

そのため、過剰なアルコールの摂取も腸内環境を崩す原因の1つとなります。

お酒はほどほどに楽しんでいただければと思います!

(5)   よく噛まずに食べる

「よく噛んで食べるほうが良い」「早食いはやめたほうがいい」などは、誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

腸内環境を壊さないためにも、よく噛んで食べることをおすすめします。

理由としては腸は唾液がついていない食べ物を異物だと判断して攻撃してしまい、アレルギーの原因となってしまうからです。

しっかりと唾液を食べ物につけるためには、しっかりと咀嚼をする必要があります。

まずは30回から、できる方は100回を目指してやってみてください!

咀嚼をしていない方は、10回も噛んでいないと思います。

やってみると、「この食べ物はたくさん噛めるな」や、逆に「お豆腐は噛めないな」など新たな発見があって意外と面白いので、ぜひ挑戦していただければと思います!

 最後に

今回は身近な食べ物や食べ方の中にも腸内環境を悪くしている原因があることについてお話してきました。

腸内環境を整えるには、腸内環境に良いとされるものを食べる(足し算)のも大事ですが、悪くしてしまうものを体に入れないこと(引き算)も重要になってきます。

ただ、気にしすぎてしまうと現代では食べられるものないのでは?となってしまうと思うので、ほどほどが大切かと思います!

今回の記事が面白いと思っていただけた方は、1度ご自身のお食事を引き算で考えてみていただければと思います!

参考文献

小柳津広志(2020).『東大の微生物博士が教える花粉症は1日で治る!』.自由国民社

本間真二郎(2016).『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫-』.セブン&アイ出版

内海聡(2018).『医学不要論 テレビ・新聞が報じない、全く不要な9割の医療』.廣済堂出版

溝口徹(2021).『心の不調の9割は食事で治る』.フォレスト出版

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