股関節の痛みでお悩みの方は多く、朝起き上がる時の激痛や歩行時の違和感など、日常生活に大きな支障をきたす症状です。当院には「朝動けなくなるほどの激痛があった」「整形外科で4ヶ月リハビリをしても改善しなかった」といった患者様が多く来院され、根本改善を実現されています。
今回は、当院での治療経験と実際の改善症例をもとに、ご自宅でできる効果的なセルフケア方法をご紹介いたします。
股関節痛の本当の原因を知る
多くの方が「股関節が痛い=股関節だけの問題」と考えがちですが、実はそうではありません。当院にご来院された患者様の中には、3年前の足首の捻挫が股関節痛の原因になっていたケースもありました。
病院や他の整骨院に通っていても中々改善できない、良くなったと思ったらすぐに痛みがぶり返してくる、このようなご経験をされている方も多いと思います。それは、これまで受けて来た電気・マッサージ・痛み止め・シップなどの処置では、症状の本当の原因にアプローチ出来ておらず、根本から改善出来ていないからです。
症状の本当の原因となる部分は、人それぞれ異なりますが、痛みがある表面的な部分とは別のところにあります。
主な原因
- 骨盤の歪み:骨盤が傾くことで股関節への負担が増加
- 背骨の歪み:上半身のバランス崩れが下半身に影響
- 重心バランスの崩れ:左右のバランスが崩れることで片側に負担集中
- 筋肉の緊張、歪み:臀部や太もも周辺の筋肉の硬直
- 血流不順:筋肉への酸素・栄養供給の低下
当院では、初回のカウンセリング・検査に時間を掛け、どこに原因があるかを特定してから施術に移ります。本当の原因に対して的確なアプローチを施すことによって、長年お悩みの症状も根本改善へ導く事が可能になります。
当院での改善実績
実際に当院にご来院された患者様の声をご紹介します。
69歳女性の患者様は「ある日突然朝起きるとき、股関節(左)の激痛で動けなくなってしまいました。整形外科で坐骨神経痛と言われ痛み止めを処方してもらいましたが一向に痛みが取れず座薬に変えて何とか朝起きていました」という状態でしたが、3回くらいの施術で座薬を使わなくても痛みなく起き上がれる様になりました。
このように、根本原因にアプローチすることで劇的な改善が期待できます。
ご自宅でできる効果的なセルフケア
当院では、自宅で簡単に出来るセルフケアや栄養指導などにも力をいれております。施術効果をさらに促進させ、再発しない健康な身体を取り戻しましょう。
1,股関節の柔軟性を高めるストレッチ
・あぐらストレッチ
- 床に座り、両足の裏を合わせてあぐらの姿勢をとります
- 両手で足先を持ち、背筋を伸ばします
- 息を吐きながら、上体をゆっくり前に倒していきます
- 股関節の内側が伸びているのを感じたら10秒キープ
- 2〜3セット繰り返しましょう
・寝ながら股関節ストレッチ
- 仰向けに寝て、片膝を両手で抱えます
- 胸に向かってゆっくり引き寄せます
- 10秒キープしたら反対側も同様に行います
- 左右各3セット実施しましょう
・四の字ストレッチ
- 仰向けに寝て、両膝を立てます
- 片方の足首をもう片方の太ももの上に乗せて「4」の字を作ります
- 下側の太ももを両手で抱え、胸に引き寄せます
- お尻から股関節の外側が伸びるのを感じながら10秒キープ
- 左右各2〜3セット行いましょう
2,股関節と骨便の安定性を高めるストレッチ
当院の患者様の中には「身体のバランスが変わったことを実感しました。整体に通っていることを知らない周りの知人から『ランニングフォームが良くなった』『身体の傾きが無くなった』などと言われるようになりました」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
・ヒップリフト
- 仰向けに寝て、両膝を立てます(足は肩幅程度に開きます)
- 鼻呼吸を意識しながら、お尻をゆっくり持ち上げて、肩から膝まで一直線にします
- お尻と太ももの裏側に力を入れて10秒キープします
- 鼻呼吸を続けながら、ゆっくり下ろします
- これを5セット繰り返します
股関節周りの筋肉を効果的に鍛えることができます
・腹式呼吸法
- 仰向けに寝て、両膝を立てます
- お腹に手を置き、リラックスした状態を作ります
- 鼻から10秒かけてゆっくり息を吸います(お腹が膨らむのを感じましょう)
- 鼻から10秒かけてゆっくり息を吐き出します(お腹がへこむのと肋骨が下垂していることを感じましょう)
- 息を吐き切ったら、10秒間息を止めます
- これを1セットとして、寝る前に4〜5セット行います
※苦しい場合は無理をせず、5秒や7秒など、ご自身が楽にできる秒数で行ってください
※肋骨の下垂チェック方法 息を吐き切ったタイミングで、肋骨の下部(みぞおちの下あたり)を手で触って確認してください。息を吐いた時に肋骨がしっかり下がり、お腹が凹んでフラットに近い状態になっているのが理想的です。もし息を吐いても肋骨が大きく突き出したままの場合は、肋骨が下垂している可能性があります。呼吸を続けることで、肋骨の位置が整い、体幹の安定性が向上します。
深い呼吸は体幹の安定と筋肉の緊張緩和に効果的で、股関節への負担軽減にもつながります。
※これらの運動の詳しいやり方や、ご自身に合った方法については、当院のスタッフまでお気軽にお尋ねください。お一人お一人の状態に合わせて、最適なセルフケア方法をアドバイスさせていただきます。
3,日常生活で意識するべきポイント
・正しい座り方
- 椅子に座る際は深く腰掛け、足裏全体を床につけます
- 背もたれに寄りかかりすぎず、骨盤を立てることを意識します
- 足を組む癖がある方は、左右均等に組み替えるか、組まないようにしましょう
- 長時間の同一姿勢は避け、30分に1回は立ち上がって身体を動かしましょう
・寝起きの動作
- 朝起き上がる際は、いきなり起き上がらず、まず横向きになります
- 手で身体を支えながら、ゆっくりと起き上がります
- ベッドに腰掛けて数秒待ってから立ち上がるとより安全です
・歩き方の改善
- 歩幅は無理に大きくせず、自然な歩幅を保ちます
- 重心を意識し、左右バランスよく歩きます
- つま先を外側に向けすぎる「がに股歩き」は股関節に負担がかかります
- かかとから着地し、つま先で蹴り出す正しい歩行を心がけましょう
4,温熱ケアとリラクゼーション
・入浴での温熱ケア
- シャワーだけでなく、湯船にしっかり浸かりましょう
- 38〜40度のぬるめのお湯に10〜20分浸かることで、筋肉の緊張がほぐれます
- 湯船の中で股関節をゆっくり曲げ伸ばしするのも効果的です
- お風呂上がりは身体が温まっているのでストレッチに最適なタイミングです
・冷えの予防
- 股関節周りが冷えると筋肉が硬くなり痛みが出やすくなります
- 冬場は腰回りをしっかり温める服装を心がけましょう
- カイロや温湿布を活用するのも効果的です
セルフケアの注意点
セルフケアを行う際は、以下の点に注意してください。
- 痛みを我慢しない:痛みが強い場合は無理をせず、中止してください
- 継続が大切:効果を実感するには、毎日コツコツ続けることが重要です
- 正しいフォームで:間違った方法では効果が出ないだけでなく、悪化する可能性もあります
- 急な負荷をかけない:徐々に運動量を増やしていきましょう
こんな症状があれば、当院にご相談ください
セルフケアは症状の改善と予防に効果的ですが、以下のような場合は早めに当院にご相談いただくことをおすすめします。
- 朝起き上がれないほどの激痛がある
- 日常生活に支障をきたしている
- セルフケアを続けても改善が見られない
- 痛みが徐々に強くなっている
- しびれや脱力感を伴う
当院では、お一人お一人に合わせた施術プランをご提案しています。お子様や妊娠中の方でも安心して施術を受けて頂ける優しい施術です。
まとめ
股関節痛の改善には、痛みのある部分だけでなく、身体全体のバランスを整えることが重要です。日々のセルフケアを継続することで、症状の軽減と再発防止が期待できます。
当院では、施術だけでなく、セルフケア指導や栄養指導など、トータルでサポートさせていただいております。適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、多くの方が健康な日常生活を取り戻すことができています。
セルフケアは継続が何より大切です。
無理をせず、自分のペースで取り組み、股関節痛のない快適な生活を目指しましょう。股関節の痛みでお困りの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。皆様の健康な身体づくりをサポートさせていただきます。











