「足首をひねったら、みるみる腫れてきた」
「翌朝、足首の周りが紫色になっていた」
「歩けるけれど、くるぶしの周りを押すと痛い」
スポーツ中や日常生活で足首を捻挫したとき、このような症状が出ることがあります。
足首の捻挫は身近なケガですが、腫れや内出血が出ていると、どの程度のケガなのか不安になりますよね。
大切なのは、腫れの大きさだけで判断せず、ケガをした状況や痛み、足首の動きなどを含めて状態を確認することです。
今回は、捻挫で腫れや内出血が起こる理由と、痛めた直後に気をつけたいこと、当院での対応について解説します。
なぜ足首を捻挫すると腫れや内出血が出るの?
足首を大きくひねると、関節を支えている靱帯や周囲の組織が傷つくことがあります。
靱帯は、骨と骨をつなぎ、関節が安定して動くために重要な組織です。足首を内側にひねるタイプの捻挫では、外くるぶしの周辺にある靱帯が傷つくことがよくあります。
組織が傷つくと、身体の反応によって患部が腫れたり、細かな血管から出血して皮膚の下に内出血が現れたりします。
内出血は、ケガをした直後ではなく、数時間後から翌日にかけて目立ってくることもあります。また、重力の影響で、時間がたつと足の甲や足の裏側に色が広がる場合もあります。
ただし、腫れや内出血があるからといって、必ず重症とは限りません。反対に、腫れが少ないから軽いケガだとも言い切れません。症状だけで靱帯の損傷程度を判断するのは難しいため、注意が必要です。
捻挫をした直後に気をつけたい3つのこと
① 痛みを我慢して歩き続けない
部活動中や試合中に足首をひねると、「少し休めば動ける」と考えてしまうことがあります。
しかし、痛みが強い状態で走ったり、ジャンプを繰り返したりすると、傷ついた組織にさらに負担がかかる可能性があります。
まずは運動を中断し、痛みを我慢して動き続けないことが大切です。
② 強く揉んだり、無理に動かしたりしない
腫れている足首を強く揉んだり、痛みを確認するために何度もひねったりするのは避けましょう。
また、早く治そうとして、痛みを我慢しながら足首を強く伸ばす必要もありません。
状態によっては、足首を保護しながら、痛みのない範囲で少しずつ動かしていくことが大切です。
③ 腫れや痛みの変化を確認する
捻挫直後は、痛みが出る場所や腫れ方、体重をかけられるかどうかなどを確認しましょう。
足首を痛めた後に体重をかけられない、骨の周囲を押すと強く痛む、大きく腫れているといった場合には、骨折などの可能性も考える必要があります。
足首の変形がある、しびれや足先の冷たさがある、強い痛みで立てないといった場合は、速やかに医療機関で状態を確認してください。
腫れが引けば、もう治ったと考えていい?
腫れが落ち着いてくると、ケガが治ってきたように感じるかもしれません。
しかし、腫れが減ったことと、足首の機能が十分に戻ったことは同じではありません。
例えば、普通に歩けるようになっていても、足首を深く曲げる動作や、片脚で踏ん張る動作では痛みや不安定感が残っている場合があります。
スポーツでは、走る、止まる、方向を変える、ジャンプして着地するといった動作が必要です。日常生活で歩けるようになっただけでは、こうした動作に対応できるとは限りません。
腫れや痛みの変化だけでなく、足首の動きや体重を支える力も確認しながら、段階的に活動量を戻すことが大切です。
当院では、捻挫直後の状態に合わせて対応します
当院では、足首を捻挫した方に対して、痛みのある場所だけでなく、腫れや動きの状態、体重をかけたときの反応などを確認します。
そのうえで、現在の状態に合わせて患部への負担を調整し、必要に応じて足首や周囲の動きの回復をサポートします。
捻挫直後と、腫れが落ち着いてきた段階では、適した対応が異なります。最初から強い刺激を加えたり、無理に足首を動かしたりするのではなく、回復段階に応じて進めることが大切です。
また、足首の動きだけでなく、歩行時の重心移動や、身体を支えるときの動きも確認しながら、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。
ただし、骨折や大きな靱帯損傷などが疑われる場合には、必要な検査を優先することが重要です。安全に回復を目指すためにも、状態に応じた判断を行います。
まとめ
足首の捻挫では、靱帯や周囲の組織が傷つくことで、腫れや内出血が現れることがあります。
腫れの大きさだけでケガの程度を判断せず、痛みや動き、体重をかけられるかどうかなどを確認することが大切です。
当院では、足首の状態に合わせた施術と動作の回復サポートを行い、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。
「足首が大きく腫れている」「内出血が出て心配」「どのように動き始めればよいかわからない」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
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Martin RL, et al. Ankle Stability and Movement Coordination Impairments: Lateral Ankle Ligament Sprains Revision 2021. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2021.







