「練習を始めると、すねや足の甲が痛くなる」
「走り終わると痛むけれど、休めば少し楽になる」
「最初は気にならなかったのに、最近は同じ場所が毎回痛い」
スポーツをしていると、このような痛みを経験することがあります。
少し休むと楽になるため、「疲れがたまっているだけだろう」「次の練習では大丈夫だろう」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、繰り返し同じ場所に痛みが出る場合は注意が必要です。骨に繰り返し負担がかかって起こる疲労骨折の可能性も考えられます。
特に成長期の学生アスリートは、部活動やクラブチームの練習に加え、試合や自主練習が重なることもあります。今回は、疲労骨折を疑いたい症状と、早めに確認しておきたいポイントについて解説します。
疲労骨折は、どのような痛みから始まる?
疲労骨折は、一度の大きな衝撃で起こる骨折とは異なり、比較的小さな力が繰り返し骨に加わることで起こります。
ランニングやジャンプ、ダッシュなどを繰り返すスポーツでは、すねや足の甲など、負担が集中しやすい骨に起こることがあります。
初めのうちは、運動中や運動後に限られた場所が痛むだけの場合もあります。進行すると、歩行時にも痛みが出たり、安静にしていても痛みが続いたりすることがあります。
次のような変化がある場合は、軽く考えないことが大切です。
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毎回、同じ場所に痛みが出る
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走る、跳ぶ、着地する動作で痛みが強くなる
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骨の一部分を押すと、はっきり痛む
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練習を続けるほど痛みが出やすくなっている
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以前よりも短い運動時間で痛くなる
もちろん、これらの症状があれば必ず疲労骨折というわけではありません。筋肉や腱など、別の組織に問題がある場合もあります。
大切なのは、痛みがあることだけでなく、痛む場所や、痛みが出るタイミングがどのように変化しているかを確認することです。
レントゲンで異常がないと言われても、痛みが続くときは?
疲労骨折が疑われる場合、医療機関では症状や身体の状態を確認し、必要に応じて画像検査を行います。
ただし、疲労骨折は発症して間もない時期には、レントゲン検査で変化がはっきり見えないことがあります。
そのため、初めの検査で異常が見つからなくても、痛みが続く場合には注意が必要です。症状の経過によっては、MRIなどの追加検査が検討されることもあります。
「検査で異常がなかったから、痛みを我慢して練習しても大丈夫」と判断するのは避けましょう。
特に、同じ場所の痛みが続く、歩くだけでも痛む、腫れがあるといった場合には、スポーツ活動を中断し、整形外科で改めて相談してください。
疲労骨折の部位や程度によっては、負担をかけ続けることで骨折が進行するおそれがあります。
当院が確認するのは、痛む場所だけではありません
疲労骨折が疑われる痛みでは、まず骨の状態を適切に確認することが重要です。そのうえで、スポーツを再開する段階や、今後の負担を見直す際には、痛みが出た背景にも目を向ける必要があります。
例えば、走るときに足の同じ部分へ負担が集中していないか、着地の際に膝や股関節が十分に動いているか、足首の動きに制限がないか。
当院では、状態に応じて足首・膝・股関節の動きや、立ち方、歩き方、スポーツ動作での身体の使い方を確認します。
「まだ動ける」ことと「練習を続けてよい」ことは別です
スポーツを頑張っている選手ほど、多少の痛みでは練習を休みたくないものです。大会が近ければ、なおさらでしょう。
しかし、動けるからといって、骨に問題がないとは限りません。痛みが出るたびに我慢して練習を続けるよりも、早めに状態を確認することが、結果として競技を続けるために大切です。
同じ場所に繰り返し痛みが出る場合は、無理に練習を続けず、整形外科で相談しましょう。
当院は、身体の使い方や動作の特徴を確認しながら、競技復帰に向けた身体づくりをサポートします。
痛みを「いつもの疲れ」と決めつけず、身体からのサインを見逃さないようにしましょう。
参考文献・参考情報
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日本整形外科学会「疲労骨折」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stress_fracture.html -
American Orthopaedic Society for Sports Medicine, Stress Fractures
https://www.sportsmed.org/stress-fractures -
American College of Radiology, ACR Appropriateness Criteria® Stress (Fatigue-Insufficiency) Fracture: 2024 Update
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39488356/







