テニス肘でこんなお悩みはありませんか?
物を持ったり雑巾を絞ると肘が痛む、ラケットを握ることすらできない、電気治療やマッサージを受けても変化を感じられない。このような症状が1ヶ月以上続いている方も少なくありません。特に「温めた方がいいのか、冷やした方がいいのか分からない」という声をよく耳にします。
今回は、テニス肘の対処法として「温める」ことの効果と、根本的な改善方法についてお伝えします。
テニス肘を温めることの効果とタイミング
急性期は冷やす、慢性期は温める
テニス肘の対処法は、症状の時期によって異なります。
急性期(痛みが出てから2〜3日程度)
炎症が強い時期は冷やすことが基本です。この時期に温めてしまうと炎症が悪化する可能性があります。アイシングを1回15〜20分程度、1日数回行うことで炎症を抑えます。
アイシング後、少し時間を置いてから温めることで、さらに血流が良くなり回復が促進されます。冷やすことで一度血管が収縮し、その後温めることで血管が拡張するため、通常よりも血流が増加する効果が期待できます。この「冷やす→温める」の交代浴的なアプローチは、急性期を過ぎた段階で特に有効です。
慢性期(1週間以上経過している場合)
慢性化した痛みには温めることが効果的です。温めることで血流が改善され、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが和らぐことがあります。温湿布やお風呂でゆっくり温めることで、痛みが軽減されたと感じる方も多いでしょう。
なぜ温めると楽になるのか
温めることで得られる主な効果は以下の通りです。
- 血流改善: 温めることで血管が拡張し、患部への血流が増加します。これにより酸素や栄養素が届きやすくなります。
- 筋肉の緊張緩和: 熱によって筋肉が柔らかくなり、硬くなっていた前腕の筋肉がリラックスします。
- 痛みの軽減: 温熱刺激により痛みを感じる神経の興奮が抑えられ、一時的に痛みが和らぎます。
ただし、これはあくまで「一時的な対症療法」であることを理解しておく必要があります。
温めるだけでは根本改善にならない理由
温めて痛みが一時的に楽になっても、また同じ動作をすると痛みが戻ってくる。このような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
それは、温めることが「痛みの原因」を解決しているわけではないからです。
テニス肘が長引く本当の原因
1ヶ月以上もテニス肘の痛みが続いている場合、肘だけが問題となっていることはほぼありません。実は、肘以外の部位に根本的な原因が隠れているケースがほとんどなのです。
肩や手首の関節の動きが悪くなっている
肘は肩と手首に挟まれた関節です。隣接する関節の動きが悪くなることで、肘に過剰な負担がかかります。本来、手首→肘→肩という順番で連動して動くべきところが、この連動性が崩れることで特定の部位に負担が集中してしまうのです。
背骨(胸椎)の硬さ
意外に思われるかもしれませんが、腕の支点は実は胸椎という背骨にあります。肩甲骨の内側の背骨部分です。この支点の動きが悪くなると、肘関節や前腕の筋肉が過剰に働かざるを得なくなり、負担が倍増します。
重心バランスの崩れ
1ヶ月以上も痛みをかばいながら生活していると、体全体のバランスが崩れてしまいます。このバランスの崩れが、さらに痛みを長期化させる要因となります。
当院の根本改善アプローチ
当院では、温めるだけでは届かない根本原因にアプローチします。
関節の動きと連動性の調整
まず、肩や手首の動きを丁寧に検査し、硬くなっている関節の動きを調整していきます。単に関節を動かすだけでなく、手首・肘・肩が連動して使えるように調整することが重要です。
支点となる胸椎の調整
背骨は積み木のように重なって構成されています。1箇所の動きが悪くなると、他の背骨にも影響が及びます。支点となる胸椎の動きを調整することで、自然と肘や前腕の筋肉への負担が軽減され、痛みが緩和されていきます。
重心バランスの調整
せっかく痛みが改善されても、バランスが崩れた状態で使い続けると同じ場所に負担がかかり、再発のリスクが高まります。重心バランスを整えることで、痛みの再発予防だけでなく、以前より高いパフォーマンスを発揮することも可能になります。
実際の改善例
当院では、他の治療院で良くならなかった方々が改善されています。
ある58歳の女性の患者様は、マッサージや鍼灸を試しても効果がなく、3週間テニスを休んでも治らなかったテニス肘が、当院での施術3〜4回で改善し、普通にテニスができるようになりました。特に驚かれたのは、夜の違和感や朝の鈍痛が初回施術の翌朝から軽減されたことでした。
また、51歳の女性の患者様は、市販の湿布で様子を見ても改善せず家事にも支障が出ていましたが、週1回の通院で辛い痛みが消え、悩んでいた不眠まで改善されました。
温めることと根本治療の併用が大切
温めることは、慢性期のテニス肘において痛みを和らげる有効な対症療法です。お風呂でゆっくり温まったり、温湿布を使ったりすることで、一時的な痛みの軽減は期待できます。
しかし、根本的に改善するためには、肘だけでなく、肩、手首、胸椎、そして全身の重心バランスまで含めた総合的なアプローチが必要です。
サポーターや電気治療、注射だけでは限界があります。もし1ヶ月以上痛みが続いているのであれば、それは体が「根本原因を解決してほしい」とサインを送っているのかもしれません。
早期改善のために
テニス肘は適切な施術を受けることで、早期復帰が可能です。当院では、お一人お一人の状態に合わせたカスタマイズした施術を提供し、早期復帰はもちろん、再発予防やパフォーマンスアップまでサポートいたします。
「もう治らないかもしれない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。国家資格を持つ経験豊富な施術家が、あなたのお悩みに寄り添い、根本改善へと導きます。
温めることで一時的に楽になっても、すぐに痛みが戻ってくる。そんな状態から抜け出し、本当の意味で改善した体を取り戻しませんか。当院が全力でサポートいたします。







