股関節痛の症例ブログ
年齢 性別
１０代 男性
ご相談内容
左足首の捻挫の痛みが１ヶ月続いており、サッカー中に左足でボールが蹴られない。
痛みが出ているのは左足首の内側。
この捻挫をかばっているせいか、いろんなところを怪我しやすい。
他院でアイシングや電気治療受けるものの、大きな改善に至らない。
足首のほかに気になっているところとしては、右の股関節の内側が痛いとのこと。
痛みがない状態でサッカーができるようになりたいと思い、当院にご来院。
カウンセリング・検査
身体のバランスは崩れており、背骨の腰椎と仙腸関節に歪みがみられた。
各関節に硬さがみられ、特に左の足首は固さが強かった。
また、右の股関節はあぐらをかくような体勢になると痛みが生じるので、左の股関節に比べて可動域が狭かった。
腰椎と仙腸関節から出ている伏在神経と足の骨の中の距骨という骨が前方に出てきてしまっていることを指摘。
距骨が前方に出ることにより、足首の安定しづらく、その周りの神経も伸長してしまうので、常に痛みに敏感な状態になってしまっていた。
股関節に関しては、右の内転筋あたりに大きなしこりができていて、その部分を触ったり伸ばされたりすることによって痛みが出てきていた。
治療
〇初診
まずは全身のバランスを整えることと、距骨が前に出てきてしまっているせいで伸長されていた足底神経の調整を行い、最後に距骨を元の位置に戻すために、動作の中で距骨を後方に押し込んだ。
来たときは踏み込みで足首が痛かったものの、施術後の踏み込みでは痛みがなく踏み込めるようになっていた。
次回サッカーを実際やってみての感覚を聞いて施術を選択していくことを伝え、本日は終了。
〇２診目(初診から１ヵ月)
なかなか予定が合わず１カ月の期間が空いてしまったが、左足の甲に少し痛みが残っているくらいだった。
足首よりも股関節の痛みが気になるということだったので、本日は股関節周りの調整をメインで行った。
しこり部分に痛みが強く出ていたため、今回はしこり部分を触らずに、股関節周りの神経の調整を行った。
股関節周りの硬さはまだあったが、左足首の可動域が少し広がっていたので、しっかり足首でも負担を吸収できるようになってきていると説明。
術後、来たときよりも張れるようになっていたので、本日は終了。
〇6診目(初診から２ヵ月)
先週から右の股関節の痛みが強くなり始めたため、練習を休む。
お腹の腹直筋にも張りがみられた。
腹直筋が硬くなってしまっていると、股関節の伸展動作が制限されてしまうので、股関節に負担がかかりやすくなってしまうことを説明し、腹直筋の調整を行った。
また、股関節の前に位置している腸腰筋の硬さもあったので、ここの調整と引き続きしこりを避けながら内転筋の硬さがある筋肉の調整をした。
術後、右の股関節の可動域は広がっていたが、まだ内転筋深いところに圧痛があるので、次回も調整することを伝え終了。
〇８診目(初診から１０週間)
ボールを少し蹴り始めたが、まだ完全復帰はしていない。
運動量が減ったせいか内転筋のしこりは消えており、股関節の可動域も左側の可動域に近づいてきていた。
内転筋の深いところの硬さがまだ残っていたので、その調整を行った。
身体のバランスは整ってきてはいたが、まだ崩れているところがあるので、全身のバランスの調整も行った。
痛みが少なくなってきいており、練習に復帰するめども立ったため、次回からメンテナンスとして定期的に調整していくことになった。
院情報
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