このようなお悩みはありませんか?
- 1ヶ月以上肘の痛みが続いている
- ゴルフクラブを握ると痛む
- 日常生活でも痛みが出てきてしまった
- 湿布やマッサージをしても変化がない
- 早くゴルフを楽しみたい
今回は、多くの方が悩まれている「ゴルフ肘」について、そしてサポーターの活用法についてお話しします。
ゴルフ肘とは
ゴルフ肘は、正式には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれる症状です。肘の内側にある上腕骨内側上顆という部分の腱に炎症が起こり、痛みを引き起こします。
主な症状
- 肘の内側から前腕にかけての痛み
- 物を持ち上げる時の痛み
- タオルや雑巾を絞る動作での痛み
- 手首を曲げたり捻ったりする時の痛み
- クラブを握ることができない
- アプローチもできないほどの痛み
最初は違和感程度だったものが、放置することで徐々に悪化し、日常生活にまで支障が出るようになります。せっかく楽しめる趣味を見つけたのに、痛みで続けられなくなってしまうのは本当につらいことです。
ゴルフ肘の本当の原因
当院では数多くのゴルフ肘の方を診てきた結果、以下のような原因があることがわかりました。
1. 肩甲骨・肩・手首の動きが硬くなっている
スイング時、肘はあまり動かず伸びたままになっています。肘関節は上肢の中で静的な関節のため、スイング時の関節運動は最小限です。
むしろ肩甲骨、肩、手首の関節がしっかり動いてスイングを可能にしています。
もしこれらの関節の動きが硬くなっていたらどうでしょうか?動きが必要な関節が動かないことによって、静的な肘関節に過度な負担がかかってしまうのです。
肘に負担がかかるということは、隣接した関節の硬さや上肢の連動性を改善する必要があります。
2. 背骨(胸椎)の歪み
運動の支点となっている場所は、実は胸椎(背骨)なのです。
胸椎の動きが悪くなってしまうと、支点が働かなくなるので、力点や作用点である肘や前腕の筋肉が過剰に働き、負担がかかってしまいます。
支点の働きを改善しなければ上肢の連動性も悪くなってしまうので、胸椎の動きを改善していく必要があります。
3. 重心バランスの崩れ
ゴルフスイングで大切なことはスイング時のバランスです。
下半身の安定→上半身が連動して動く→力がクラブに伝わる→安定したスイングそしてスイングスピードのアップ。
このように下半身から上半身へ力が伝わることによって、スムーズなスイングが行えるようになります。
重心のバランスが崩れていると、スイングが安定するどころか様々な場所に負担が加わり、負傷する原因を作ってしまいます。
来院される方は肘の痛みで来られますが、腰や肩にも痛みを抱えている方が数多くいらっしゃいます。たまたま肘に負担がかかっているだけで、重心バランスが崩れていると体のどの場所でも負傷してしまうリスクがあるのです。
当院での改善アプローチ
当院では以下のようなアプローチで、ゴルフ肘を根本から改善していきます。
- 上肢の連動性を獲得
肩甲骨と肩・手首の関節の動きを検査で確認しながら調整していきます。 - 胸椎の動きを調整
支点となる胸椎の動きを調整して、肘に負担がかからないようにします。 - 重心バランスを整える
重心バランスを整えれば、痛みの再発予防にもなりますし、スイングの安定やスイングスピードをアップさせることも可能です。
「ここまでするの?」と思う方もいるかもしれませんが、ゴルフに復帰するには体全体のバランスを改善する必要があるのです。肘だけにフォーカスしていてはいつまで経っても改善されません。
サポーターの役割と限界
サポーターで得られる効果
肘用サポーターは、一時的な症状緩和には役立つことがあります。
圧迫による負担軽減
サポーターで肘の特定部位を圧迫することで、筋肉や腱にかかる負担を一時的に分散させ、痛みを和らげることができます。
動きのサポート
適度な圧迫により、肘の安定性が高まり、日常動作がしやすくなることがあります。
保温効果
サポーターを装着することで患部が温まり、血行が促進される効果が期待できます。
サポーターに頼りすぎないことが重要
ここで最も重要なことをお伝えします。
サポーターはあくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。
サポーターの問題点
1. 本当の原因は解決されない
サポーターを装着すれば痛みは軽減されるかもしれませんが、それは症状を一時的に抑えているだけです。
肩甲骨・肩・手首の動きの硬さ、胸椎の歪み、重心バランスの崩れといった本当の原因は何も改善されていません。サポーターを外せば、再び痛みが戻ってきてしまいます。
2. 筋力低下のリスク
サポーターに頼りすぎると、本来自分の筋肉が行うべき働きをサポーターが代わりに担ってしまい、結果として周囲の筋肉が弱くなる可能性があります。
筋力が低下すれば、さらに関節への負担が増え、悪循環に陥ってしまいます。
3. 治癒の遅れ
サポーターで痛みをごまかして活動を続けてしまうと、適切な休息が取れず、かえって症状が悪化したり、治癒が遅れたりする恐れがあります。
「サポーターをしているから大丈夫」という安心感が、無理な動作を続けさせてしまうのです。
4. 再発のリスクが高い
サポーターで一時的に痛みが治まっても、体全体のバランスが整っていなければ、すぐに再発してしまいます。
当院に来院される方の中には、「サポーターをしていたけれど、結局痛みが戻ってきた」という方が多くいらっしゃいます。
サポーターの正しい活用法
サポーターを使用する場合は、以下の点に注意してください。
- 一時的な補助として使用し、依存しない
- サポーターを使用しながらも、根本原因への施術を並行して受ける
- どうしても外せない用事の際の一時的なサポートとして
- サポーターをしていても、患部への負担を減らす工夫を続ける
重要なのは、サポーターに頼るのではなく、体全体のバランスを整えて根本から改善することです。
真の改善のために必要なこと
全身のバランスを整える
ゴルフ肘を根本から改善するためには、肘だけでなく体全体のバランスを整える必要があります。
- 肩甲骨・肩・手首の動きの改善
- 胸椎の歪みの調整
- 重心バランスの最適化
- 上肢の連動性の獲得
これらすべてが整って初めて、肘への過度な負担がなくなり、痛みが根本から改善されるのです。
適切な施術とセルフケア
当院では、施術だけでなく、自宅で簡単にできるセルフケアもお伝えしています。施術効果をさらに促進させ、再発しない健康な身体を取り戻すことが目標です。
段階的な復帰
痛みが引いても、すぐに以前と同じように練習を再開するのは危険です。体のバランスが整い、正しい動きができるようになってから、段階的にゴルフに復帰することが大切です。
まとめ
ゴルフ肘は、単なる「使いすぎ」ではなく、肩甲骨・肩・手首の動きの硬さ、胸椎の歪み、重心バランスの崩れなど、体全体のバランスの問題が原因で起こります。
サポーターは一時的な痛みの軽減には役立つかもしれませんが、それはあくまで対症療法です。サポーターに頼りすぎず、体全体のバランスを整えることが、ゴルフ肘の根本改善には不可欠です。
当院では、肘だけでなく体全体のバランスを検査し、本当の原因にアプローチすることで、多くの方のゴルフ肘を改善してきました。
「安静しかない」「固定して様子を見るしかない」と言われて悩んでいる方、湿布やマッサージ、サポーターで対処しても改善されない方は、ぜひ当院にご相談ください。
あなたのゴルフ肘の本当の原因を見つけ出し、根本から改善するお手伝いをさせていただきます。







