「練習中は気にならないけれど、練習が終わると背中が痛い」
「同じ練習をすると、いつも同じ場所が痛くなる」
「休めば楽になるけれど、練習を再開するとまた痛い」
スポーツをしている方の中には、このような背中の痛みを抱えている方がいます。
背中が痛くなると、
「練習量が多いから仕方ない」
「筋肉が疲れているだけ」
と思ってしまうかもしれません。
もちろん、練習量や疲労が関係することはあります。
しかし、同じ場所の痛みを何度も繰り返しているのであれば、身体の使い方にも目を向ける必要があります。
なぜスポーツをすると背中に負担がかかるの?
スポーツでは、背中だけを単独で動かしているわけではありません。
例えば投球動作なら、
足で地面を踏む
↓
股関節・骨盤が動く
↓
背中が回る
↓
肩・腕が動く
↓
ボールへ力を伝える
というように、身体のさまざまな部分が連動します。
これは野球だけではありません。
テニスのサーブやゴルフのスイング、バレーボールのスパイクなどでも、下半身から上半身へ力を伝えながら動いています。
そのため、どこかの動きが悪くなると、別の場所が余計に動かなければならなくなることがあります。
その一つが背中です。
「背中が硬い」だけが問題とは限りません
背中が痛い方を検査すると、
「背中が硬いですね」
と言われることがあります。
確かに、背中の動きが悪くなっているケースはあります。
しかし当院では、
「なぜ背中が硬くなったのか?」
まで考えます。
足首が動きにくい
足首の動きが悪ければ、スクワットやジャンプ、着地などで身体の動かし方が変わることがあります。
股関節が動きにくい
股関節が十分に動かなければ、身体をひねる動作などで骨盤や背中が余計に動かなければならない場合があります。
肩が動きにくい
肩や肩甲骨の動きが悪いと、投球やラケットスポーツなどで背中に負担がかかることがあります。
このように、背中の痛みがあっても、背中以外の動きが関係していることがあります。
休むと痛みが消えるのに、練習するとまた痛いのはなぜ?
これはスポーツをしている方によくある悩みです。
練習を休むと痛みがなくなる。
↓
「治った」と思って練習を再開する。
↓
数日すると、また背中が痛くなる。
このような繰り返しです。
休むことで身体にかかる負担が減り、痛みが落ち着くこと自体は不思議ではありません。
しかし、痛みが出る動作や身体の使い方が変わっていなければ、練習を再開したときに再び負担がかかります。
だからこそ、
「痛みを取ること」と「痛みが出る動作を見直すこと」は別に考える必要があります。
当院ではスポーツ動作まで確認します
当院にスポーツをしている方が来られた場合、日常生活だけでなく、
「どんなスポーツをしているのか」
「どんな動作で痛むのか」
「利き手・利き足はどちらなのか」
「練習量はどのくらいなのか」
といったことも確認します。
そのうえで、実際の身体の動きを見ながら、背中だけでなく、
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足首
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膝
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股関節
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骨盤
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背中
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肩甲骨
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肩
などがスムーズに連動しているかを確認します。
例えば「背中を柔らかくする」だけではなく、背中が無理をしなくても済む身体の使い方になっているかを見るわけです。
痛みがあるからといって、すぐに全部休む必要があるとは限りません
スポーツをしている方にとって、
「痛いなら全部休んでください」
と言われるのは、とてもつらいことだと思います。
もちろん、痛みの原因や程度によっては休むことが必要な場合もあります。
一方で、状態によっては、痛みを悪化させない範囲で活動量を調整しながら身体を動かしていくこともあります。
大切なのは、
「痛いけれど我慢して続ける」
でも、
「何も考えずに完全に休む」
でもなく、
「今の身体の状態なら、どこまで動かしてよいのか」
を確認することです。
背中の痛みを繰り返すスポーツ選手へ
背中の痛みは、練習量だけが原因とは限りません。
同じ練習量でも痛くならない人がいる一方で、少し練習しただけで痛みが出る人もいます。
その違いの一つとして、身体の動かし方や関節の動き方があります。
特に、
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毎回同じ場所が痛くなる
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練習後だけ背中が痛む
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休むと楽になるが、再開するとまた痛い
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身体をひねる動作で痛みが出る
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背中の左右で動きに差がある
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背中だけでなく肩や腰にも張りがある
という方は、一度身体全体の動きを確認してみることをおすすめします。
当院では、背中の痛みだけを見るのではなく、スポーツ動作の中で身体全体がどのように動いているのかを確認し、必要な部分に施術を行います。
「背中が痛いから練習を続けられない」と諦める前に、痛みが出る身体の使い方そのものを見直してみませんか?
参考文献
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Shah NM, et al. ACR Appropriateness Criteria® Thoracic Back Pain. J Am Coll Radiol. 2024.
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Maselli F, et al. The diagnostic value of Red Flags in thoracolumbar pain: a systematic review. Disabil Rehabil. 2022.







