川越市・本川越で根本改善なら「Utile整骨院」

ランニングを始めてから膝の外側に痛みを感じていませんか?最初は少し痛む程度だったのに、走り続けているうちにどんどん悪化して、今では歩くのも辛くなってしまった。サポーターをしても、湿布を貼っても、なかなか改善しない。そんなランナー膝の症状に悩まされている方は非常に多くいらっしゃいます。

多くの方が「膝に問題がある」と考え、膝だけを治療しようとしますが、実はそれだけでは根本的な解決にはなりません。当院では、ランナー膝の本当の原因は膝以外の部分、特に殿筋(お尻の筋肉)の機能低下や腰椎の問題にあると考えています。今回は、ランナー膝と殿筋の深い関係性について詳しく解説していきます。

 

ランナー膝とは何か

ランナー膝は正式には「腸脛靭帯炎」と呼ばれるスポーツ障害です。太ももの外側を走る腸脛靭帯という線維性の組織が、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで膝の外側の骨と摩擦を起こし、炎症や痛みを引き起こします。

腸脛靭帯は、骨盤の外側にある大腿筋膜張筋という筋肉から連続する組織で、太ももの外側を通って膝の下まで延びています。ランニング時には膝関節が屈曲と伸展を繰り返すため、この腸脛靭帯が膝の外側で何度も摩擦を受けることになります。この繰り返しの摩擦が炎症を引き起こし、ランナー膝特有の痛みとなって現れるのです。

 

殿筋がランナー膝に与える影響

中殿筋の役割

殿筋群の中でも、特に重要なのが「中殿筋」です。中殿筋はお尻の上部外側に位置する筋肉で、歩行や走行時に骨盤を安定させる重要な役割を担っています。

片足で立った時、反対側の骨盤が下がらないように支えているのが中殿筋です。この筋肉が正常に機能していれば、走行中も骨盤が安定し、下肢全体のアライメント(配列)が適切に保たれます。しかし、中殿筋の筋力が低下すると、片足立ちの際に反対側の骨盤が傾いてしまう現象(トレンデレンブルク現象)が起こります。

 

骨盤の側方制御が崩れるとどうなるか

当院に来院されたランナー膝の患者様を検査すると、ほぼ全員に中殿筋の機能低下が見られます。中殿筋が弱くなり骨盤の側方制御が崩れると、体は無意識のうちに大腿筋膜張筋を過度に使って骨盤を安定させようとします。

この代償動作により、大腿筋膜張筋が常に緊張状態となり、そこから連続する腸脛靭帯への負荷が著しく増大してしまいます。つまり、中殿筋の弱さを大腿筋膜張筋が補おうとした結果、腸脛靭帯に過剰なストレスがかかり、ランナー膝が発症するという悪循環に陥ってしまうのです

 

筋力の連動性の重要性

人間の体は、単独の筋肉だけで動いているのではありません。複数の筋肉が連携して働くことで、効率的で安定した動作が可能になります。

正常な歩行や走行では、「大腿筋膜張筋→中殿筋→腰方形筋」という順序で筋肉が連動して働きます。これを筋力発火のシークエンス(順序)と呼びます。しかし、中殿筋の機能が低下すると、このシークエンスが崩れてしまい、大腿筋膜張筋に過度な負担が集中してしまうのです。

当院では、この筋力の連動性を重視した施術を行っています。単に筋力を強化するだけでなく、筋肉同士が協調して働く正常なパターンを取り戻すことが、ランナー膝の根本改善には不可欠だと考えています。

 

腰椎との関連性も見逃せない

当院でランナー膝の患者様を診察すると、腰椎(腰部の背骨)に問題を抱えているケースが非常に多く見られます。

腰椎から出ている腰神経は、膝の外側まで神経支配を行っています。腰椎の関節の動きが悪くなると、膝の外側への神経伝達に影響が及び、膝関節や周囲の筋肉が適切に機能しなくなってしまいます。神経伝達が不十分な状態でランニングを続けると、膝関節に負担が集中し、ランナー膝のリスクが高まります。

また、背骨にはスプリングのような衝撃吸収機能があります。この機能が低下すると、走行時の着地衝撃を十分に吸収できず、その負荷が直接下半身に伝わってしまいます。結果として、膝や足首などの関節に過度なストレスがかかり、様々な障害を引き起こす原因となるのです。

 

重心バランスの崩れが片側の痛みを生む

ランナー膝の特徴として、左右どちらか一方の膝にのみ痛みが出ることが挙げられます。両側同時に発症するケースは非常に稀です。これは何を意味しているのでしょうか。

片側だけに痛みが出るということは、体の重心バランスが崩れており、特定の側に過度な負荷がかかっていることを示しています。殿筋の機能低下により重心が外側に偏ると、下肢の内側の筋肉が十分に使われず、膝の外側への負荷が集中してしまいます

この重心の偏りは、ランナー膝の原因となるだけでなく、運動パフォーマンスの低下にもつながります。左右のバランスが崩れた状態では、効率的な走行フォームを維持することができず、記録の向上も望めません。

 

当院でのアプローチ

当院では、ランナー膝の根本原因を特定するため、初回のカウンセリングと検査に十分な時間をかけています。膝の痛みだけでなく、腰椎の動き、中殿筋を含む殿筋群の筋力、筋力の連動性、そして全身の重心バランスまで、詳細に評価していきます

検査で明らかになった原因に対して、当院独自の重心バランス整体でアプローチします。腰椎の可動域を改善し、神経伝達を正常化させるとともに、弱化した中殿筋を活性化させ、正常な筋力の連動性を取り戻していきます

さらに、全身の重心バランスを調整することで、左右均等な荷重分散を実現し、ランナー膝の再発を予防します。実際に、当院で施術を受けた患者様からは「痛みが改善しただけでなく、パフォーマンスも向上した」「以前より速く走れるようになった」という嬉しいお声を多数いただいています。

 

セルフケアの重要性

施術だけでなく、日常生活でのセルフケアも重要です。中殿筋を強化するエクササイズとしては、横向きに寝た状態でのサイドレッグリフトや、片足立ちでのバランス訓練などが効果的です。ただし、間違った方法で行うと効果が得られないばかりか、症状を悪化させる可能性もあります。

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた適切なセルフケア方法を指導しています。また、ランニングフォームの改善やシューズ選びについてもアドバイスさせていただき、トータルでサポートしています。

 

まとめ

ランナー膝は、単に膝だけの問題ではありません。殿筋、特に中殿筋の機能低下、腰椎の問題、重心バランスの崩れなど、複数の要因が複雑に絡み合って発症する障害です。

膝だけを治療していても改善しない理由は、根本的な原因にアプローチできていないからです。当院では、痛みの出ている膝だけでなく、全身のバランスから症状を捉え、根本原因に対して包括的にアプローチしていきます

「休んでも良くならない」「電気やマッサージをしても改善しない」「いつになったら走れるようになるのか」そんな不安を抱えている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの体の状態を詳しく検査し、ランナー膝の本当の原因を見つけ出します。そして、早期復帰と再発予防、さらには運動パフォーマンスの向上まで、全力でサポートさせていただきます。

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