足底筋膜炎は、マラソンランナーやスポーツ選手、立ち仕事の多い方など、多くの方が経験する足のトラブルです。朝の一歩目で踵に激痛が走る、長時間歩くと足裏が痛くなるといった症状に悩まされている方も少なくありません。当院にも、1ヶ月以上、中には1年以上痛みを抱えている方が来院されます。
せっかく痛みが改善されても、また同じ痛みが戻ってきてしまう。こうした再発に悩まされている方が多いのも足底筋膜炎の特徴です。なぜ足底筋膜炎は再発しやすいのでしょうか？そして、どのようにすれば再発を防ぐことができるのでしょうか？
なぜ足底筋膜炎は再発してしまうのか
足底筋膜炎が再発してしまう最大の理由は、痛みの出ている踵だけを対処してしまうからです。湿布を貼る、痛み止めを飲む、インソールを使う、マッサージやストレッチをするといった一般的な対処法は、確かに一時的な緊張で起きている足底筋膜炎には効果があります。
しかし、踵の痛みは結果であり、その他の箇所に問題が生じていることがほとんどです。数ヶ月も痛みが続いているのであれば、筋肉の硬さだけが原因ではなく、体の連動性やバランスが崩れていると考えられます。
足底筋膜炎は、足底筋膜の緊張により痛みが誘発されますが、踵はふくらはぎの筋肉やアキレス腱と密接な関係があります。そのため、これらの箇所が固くなっていることも多く、さらに股関節や膝関節、骨盤の動きにも問題が生じています。痛みの根本原因を解決しなければ、再び同じパターンで負担がかかり、痛みが再発してしまうのです。
再発を防ぐために重要な3つのポイント
1. 体の連動性を正常に保つ
歩く時は、股関節、膝関節、足関節と連動して動くように、どの関節も正常に動いていることが重要です。もっというと、上半身の動きも歩行には関わってきます。全ての関節が通常に動くことにより負担を減らしているのです。
特に股関節の動きはとても重要です。股関節の可動域が制限されていると、その分の動きを膝や足首で補おうとするため、足底筋膜への負担が増加します。当院では、検査でしっかり動きを確認し、適切な動きを獲得できるように調整していきます。
実際に当院で施術を受けられた患者様からは、「踵と離れた骨盤や肩もストレッチしてもらいました。踵と離れた場所の治療は必要なのかなと思いましたが、今回の踵の痛みは骨や筋肉がバランスを崩したことが原因だと教えてもらいました」というお声をいただいています。痛みの部位だけでなく、全身の連動性を整えることが再発予防の鍵なのです。
2. 血流を良好に保つ
固くなった足底の筋肉がなかなか柔らかくならないのは、血流不足になっている状態です。人間の体の栄養分は血液ですから、血流がしっかり確保されていないと改善には繋がりませんし、再発もしやすくなります。
血流を良くするためには、単に痛む部位をマッサージするだけでは不十分です。骨盤や背骨の歪みを整え、全身の血液循環を改善することで、足底部への栄養供給が安定し、組織の回復力が高まります。これにより、日常的な負担にも耐えられる健康な足底筋膜を維持することができます。
3. 重心バランスを整える
踵に負荷が加わっているということは、重心のバランスが後方重心になっています。後方重心のまま生活、歩行していては一向に痛みは緩和していきませんし、改善したとしてもすぐに再発してしまいます。
重心の調整は、頭部の位置、体幹の位置、骨盤の位置が重要になります。当院の重心バランス整体は、体の根本的なバランスを調整していくので、痛みの改善はもちろんですが、痛みが出にくい体を作っていくことができます。
実際に「施術を繰り返すうちに、身体のバランスが変わったことを実感しました。整体に通っていることを知らない周りの知人から『ランニングフォームが良くなった』『身体の傾きが無くなった』などと言われるようになりました」という患者様もいらっしゃいます。このように、身体全体のバランスが整うことで、足底筋膜への過度な負担が減り、再発を防ぐことができるのです。
定期的なメンテナンスの重要性
一度改善された状態を維持するためには、定期的な身体バランスのチェックとメンテナンスが必要です。当院では、症状が改善された後も、月1回程度のペースで身体のバランスを見てもらったり、トレーニングの指導を受けたりしている患者様が多くいらっしゃいます。
実際に当院に通われている患者様からは、「試合後も月1回のペースで通って身体のバランスを見てもらったり、トレーニングの指導をしていただいています。全国レベルのスポーツをするためには身体のケアや調整が大切だということを教えていただきました」というお声をいただいています。
痛みが出る前に、身体の歪みや動きの悪さを発見し、早期に調整することで、再発を防ぐことができます。特にスポーツを続けたい方、活動的な生活を維持したい方にとって、定期的なメンテナンスは非常に重要です。
まとめ
足底筋膜炎の再発を防ぐためには、痛みのある踵だけを見るのではなく、体全体のバランスと連動性を整えることが不可欠です。股関節、膝関節、足関節の動きを正常に保ち、血流を良好にし、重心バランスを整えることで、足底筋膜への過度な負担を減らすことができます。
今まで踵の痛む場所しか対処してこなかったのであれば、体の連動性やバランスを整えていくことによって体は変化していきます。当院では、初回のカウンセリング・検査に時間をかけ、お身体の状態を徹底的に分析し、根本原因にアプローチする施術を行っています。
数ヶ月も痛みや辛さを抱えて、好きなことや運動を制限しているのであれば、ぜひ当院にご相談ください。痛みの改善だけでなく、再発しない健康な身体づくりをサポートいたします。痛みを繰り返さない、本当の意味での改善を目指しましょう。
