「正座をすると膝が痛い」「膝が曲がりきらなくて正座ができない」といったお悩みを抱えている方は少なくありません。日本の生活様式では、法事や和室での食事など、正座をする機会がまだまだあります。そんな時に膝の痛みで正座ができないと、日常生活にも支障をきたしてしまいますよね。
今回は、正座ができない膝痛の原因と、改善アプローチについてお話しします。
正座で膝が痛くなるメカニズム
正座は膝を深く曲げる動作です。この時、膝関節には大きな負荷がかかります。正座をする際には、膝のお皿(膝蓋骨)が大腿骨の溝にはまり込み、膝の裏側が圧迫されます。また、膝関節の軟骨や半月板にも圧力が加わります。
健康な膝であれば、これらの負荷を問題なく受け止めることができますが、何らかの原因で膝関節に炎症や変形が起きていると、正座の際に痛みが生じてしまうのです。
正座ができない膝痛の主な原因
1. 変形性膝関節症
加齢や長年の負担により、膝の軟骨がすり減って変形してしまう疾患です。軟骨がクッションの役割を果たせなくなるため、骨同士が直接ぶつかり合い、炎症や痛みを引き起こします。特に50代以降の女性に多く見られます。
2. 半月板損傷
膝関節の間でクッションの役割を果たしている半月板が損傷すると、膝を深く曲げた時に痛みが出ることがあります。スポーツ中の怪我だけでなく、加齢による変性でも起こります。
3. 膝の水腫(水が溜まる)
膝関節に炎症が起きると、関節液が過剰に分泌され、いわゆる「膝に水が溜まる」状態になります。この状態では膝が腫れて可動域が制限され、正座が困難になります。
4. 膝蓋大腿関節症
膝のお皿(膝蓋骨)と大腿骨の間の関節に問題が生じる疾患です。正座の際に膝蓋骨が圧迫されるため、強い痛みを感じることがあります。
5. 筋肉の硬さ・柔軟性の低下
太ももの前側(大腿四頭筋)やふくらはぎの筋肉が硬くなると、膝を深く曲げることが困難になります。筋肉の柔軟性低下も正座ができない原因の一つです。
見逃されがちな根本原因
実は、膝の痛みの根本的な原因は膝そのものではなく、体全体のバランスの崩れにあることが多いのです。
重心バランスの崩れ
骨盤や背骨の歪み、足首の問題などにより、体の重心バランスが崩れると、膝に過度な負担がかかります。当院では、この重心バランスを整えることを重視しています。
股関節の硬さ
股関節が硬いと、その分膝への負担が増加します。正座は股関節と膝関節の両方を使う動作なので、股関節の柔軟性も重要です。
足首の歪み
意外かもしれませんが、足首の歪みや捻挫の後遺症が膝痛の原因になっていることもあります。足首から膝、股関節、骨盤へと連鎖的に影響を及ぼすためです。
姿勢の問題
猫背や反り腰などの不良姿勢は、下半身全体のバランスを崩し、膝への負担を増やします。
当院でのアプローチ
当院では、膝の痛みに対して表面的な症状だけでなく、根本原因にアプローチする施術を行っています。初回のカウンセリング・検査で痛みの本当の原因を特定し、骨盤や背骨の歪み、重心バランスの崩れ、股関節や足首の問題など、膝痛を引き起こしている根本的な原因を改善していきます。独自の「重心バランス整体」により体全体のバランスを整えることで、膝への負担を軽減し、痛みの改善だけでなく再発予防にもつなげていきます。ご高齢の方でも安心して受けていただけます。
まとめ
正座ができない膝痛は、単に膝だけの問題ではなく、体全体のバランスの崩れが原因となっていることが多くあります。痛み止めやシップなどの対症療法では、一時的に痛みが和らぐことはあっても、根本的な改善には至りません。
当院では、膝痛の本当の原因を見極め、体全体のバランスを整えることで根本改善を目指します。
「もう正座はできないと諦めていた」「どこに行っても良くならなかった」という方も、ぜひ一度ご相談ください。膝痛改善を全力でサポートいたします。







