ジャンパー膝の症例報告
年齢 性別
１０代 女性
ご相談内容
１,２年前に右膝が痛くなり、他院でジャンパー膝かもしれないといわれ、他院に通院。
一度症状は良くなるものの、４日前から階段から降りた時に右膝が痛いことに気づき、自宅から近くて通いやすい当院を見つけご来院。
普段は湿布とサポーターをしているが、痛みには変化がない。
習い事でバレエをしているが、練習には支障はない。
カウンセリング・検査
バランスの崩れがみられた。
背骨の腰椎部分のゆがみも見られ、その影響で背骨の動きが全体的に硬くなっていた。
腰椎から両足に神経が分布しており、腰椎が歪んでしまうことによって膝まで伸びている伏在神経や脛骨神経が伸長され、膝部分に痛みが出てきている状態だった。
臀部の筋肉と太ももの大腿筋膜張筋や外側広筋がかなり張っていて、これらの筋肉に硬さがあることで筋肉をうまく使えておらず、膝にかかる負担が大きくなっていた。
また、背中や太ももを触った際に異常にくすぐったがっており、自律神経に乱れがみられた。
自律神経は背骨の胸椎から出ているため、この自律神経の乱れも背骨の動きがしっかり出てくるようになると、改善することを伝えた。
治療
〇初診
くすぐったさがかなり強かったので、バランスを整え背骨の動きが出るように調整したのと、殿筋周りの筋と神経を調整した。
また、膝周りの神経である脛骨神経の調整も行った。
最初のバランス検査ではうまく力が入っておらず、横から押されたときに耐えられない状態だったが、施術後はバランスが整っていたので、しっかり耐えられるようになっていた。
〇３診目(初診から１ヵ月)
前回の施術で背中のくすぐったさはだいぶ収まっていた。
落ち着いていた膝の痛みがおとといくらいから再発してきたが、バレエができないほどではない。
屈伸をしてもらうと、少し違和感があるくらいだった。
脛骨神経の調整をしたら、屈伸時の違和感がなくなっていた。
バランスの調整も入れて、今回は終了。
〇５診目(初診から２ヵ月)
背中のくすぐったさや膝の痛みは大分治まっていたが、最近はY字バランスをした時に左の股関節に痛みや違和感がでてきた。
本人も思い当たることがなく、気づいたら痛くなってきたとのことだったので、股関節を中心に診ると、右の太ももの外側の外側広筋が張っていた。
また、内転筋にも張りがみられたが、外側の張りの方が強かったので、外側から施術した。
外側広筋と腸脛靭帯の滑走性を出しY字バランスをしてもらうと、違和感や痛みが全くなかった。
バランスは整いつつあり、本人も受験シーズンに入るということだったので、メンテナンスに来れる日は来てもらうことにした。
〇８診目(初診から半年)
受験も終わり無事進学したが、練習量が急激に増えたことから両足のシンスプリントになってしまった。
受験シーズンも何回か来ていただき、その間で身体のメンテナンスをしていたが、前回の施術から３カ月経っていた。
施術での痛みの取れ方は早かったものの、バランスはかなり崩れてしまっていて背中のくすぐったさも再発してしまっていた。
今回の施術は身体のバランスを整えることを中心に行い、次回から局所的なアプローチを行うことにした。
〇９診目(初診から８ヵ月)
前回シンスプリントの痛みが気になっていたが、前回の施術で痛みが取れたらしく、今はそこまで気にならない。
ただ、背中のくすぐったさが少し出ていたので、身体のバランスを整えることにプラスして、下肢の循環を促し、身体全身の老廃物がしっかり流れるように調整した。
学校が忙しいとのことなので、これからは来れるときにメンテナンスで来てもらう形にして、今現在もメンテナンスしている。
院情報
Utile整骨院
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