スポーツをしている方にとって、疲労骨折は非常に悩ましい怪我の一つです。「いつになったら復帰できるのか」「大会に間に合うのか」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、疲労骨折の復帰期間と、早期回復のために重要なポイントについて詳しく解説します。
疲労骨折の一般的な復帰期間
疲労骨折の復帰期間は、骨折した部位や程度によって大きく異なりますが、一般的には以下のような期間が目安となります。
部位別の復帰期間の目安
- 中足骨:6〜8週間
- 脛骨:8〜12週間
- 腓骨:6〜10週間
- 大腿骨:12〜16週間
- 腰椎:3〜6ヶ月
- 肋骨:4〜8週間
これは「安静にして骨が回復するのを待つ」という従来の方法での期間です。しかし、根本原因にアプローチする施術を受けることで、この期間を大幅に短縮できる可能性があります。
実際に当院では、病院で「2〜3ヶ月の安静が必要」と言われた方が、1ヶ月程度で競技に復帰できたケースや、「大会出場は難しい」と診断された方が、万全な状態で試合に間に合ったケースが多数あります。
疲労骨折とは?
疲労骨折は、一度の大きな力ではなく、軽微な外力が骨に繰り返し加わることによって発生する骨折です。スポーツ選手に多く見られ、特に以下のような部位に起こりやすいとされています。
上半身: 尺骨、上腕骨、肋骨、腰椎など
下半身: 大腿骨、脛骨、腓骨、足関節(内くるぶし)、中足骨など
下半身の疲労骨折は、ジャンプやダッシュなどの繰り返し動作が原因となることが多く、上半身では、投球動作や体幹を回旋するスポーツで発生しやすい傾向にあります。
一般的な治療法の限界
病院や一般的な治療院では、疲労骨折に対して以下のような対処が行われます。
- 安静にして固定をする
- 湿布や痛み止めで経過を見る
- リハビリテーションを行う
これらの方法で骨が回復すれば問題ないのですが、実際には「復帰したらまた痛みが出た」「何ヶ月も経つのに改善しない」といったケースが少なくありません。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?それは、痛みの根本原因が解決されていないからです。
疲労骨折が再発する本当の原因
1. 隣接関節の動きの悪化
疲労骨折が起きた骨の周辺にある関節の動きが悪くなっていると、骨にストレスが集中しやすくなります。
例えば
- 尺骨の疲労骨折→肘と手首の動きをチェック
- 脛骨の疲労骨折→膝と足首の動きをチェック
骨はある程度たわむ性質がありますが、隣接する関節が固くなると、その柔軟性が失われ、骨にストレスが加わりやすくなってしまうのです。
2. 背骨と骨盤の歪み
体の土台となる骨盤や背骨に歪みがあると、手足の骨にストレスが加わりやすくなります。
背骨は積み木のように関節が重なっているため、一つの椎骨の動きが悪くなるだけでも、全体のバランスが崩れ、特定の部位に負担がかかるようになります。これが長期間続くことで、疲労骨折のリスクが高まるのです。
3. 重心バランスの崩れ
疲労骨折をした後、多くの方は患部をかばいながら生活します。これ自体は自然な反応ですが、長期間かばい続けることで左右のバランスが不均一になってしまいます。
痛みが落ち着いても、このバランスの崩れたままスポーツを再開すると、骨折した箇所に再びストレスが加わり、痛みが再発してしまうのです。
早期復帰のための3つのポイント
ポイント1:関節の動きを回復させる
骨折部位の周辺関節の可動域を確認し、動きが悪くなっている関節を見つけて調整することが重要です。各関節が連動してスムーズに動くようになることで、骨へのストレスが分散され、回復が促進されます。
関節の動きを整えることで
- 患部への負担が軽減される
- 血流が改善され、治癒力が高まる
- 復帰後の再発リスクが大幅に減少する
多くの場合、この調整を行うことで、初回の施術から痛みの軽減を実感できます。
ポイント2:体の土台を整える
骨盤や背骨の歪みを整えることで、体全体のバランスが改善されます。特に骨盤は左右非対称が正常な状態であるため、その法則性を理解した上で調整することが大切です。
体の土台を整えることのメリット
- 患部だけでなく、体全体の回復力が向上する
- 安静期間中の筋力低下を最小限に抑えられる
- 従来の復帰期間から数週間〜1ヶ月以上の短縮が期待できる
多くの治療院では左右対称に整えようとしますが、人間の体は本来左右非対称にできています。この理解に基づいた施術を受けることが、根本改善への近道となります。
ポイント3:重心バランスを整える
再発を防ぐためには、体全体の重心バランスを整えることが不可欠です。患部をかばって崩れたバランスを正常に戻すことで、復帰後も安心してスポーツに取り組めるようになります。
重心バランスを整えることで
- 復帰後のパフォーマンスが向上する
- 他の部位への負担を防ぎ、新たな怪我を予防できる
- 通常より早く全力でのプレーが可能になる
当院での改善事例
実際に当院では、以下のような改善事例があります。
事例1:バドミントン選手(17歳・女性) 大事な試合の1ヶ月前に立方骨の疲労骨折を発症。病院では試合出場は難しいと診断されましたが、施術を重ねることでほぼ万全な状態で大会に出場でき、関東大会出場を決めることができました。
事例2:野球選手(17歳・男性) 腓骨の疲労骨折で松葉杖を使用していましたが、初回から歩行や体重をかけることから始め、通院を重ねるごとに改善。最後の大会に間に合い、背番号をもらうことができました。
事例3:サッカー選手(11歳・男性) 複数の病院で「安静にするしかない」と言われ、何ヶ月も痛みが取れずサッカーができませんでしたが、初回の施術後からサッカーを再開でき、安心してプレーできるようになりました。
まとめ
疲労骨折の一般的な復帰期間は部位によって6週間から数ヶ月とされていますが、これは単に安静にして骨の回復を待つ場合の期間です。
しかし、隣接関節の動き、骨盤・背骨の歪み、重心バランスといった根本原因にアプローチすることで、従来の半分程度の期間で復帰できる可能性があります。
根本改善による3つのメリット
- 復帰期間の大幅な短縮 – 通常2〜3ヶ月の症例が3〜6週間で復帰可能に
- 再発リスクの軽減 – 原因を解決するため、再び痛みが出にくい
- パフォーマンスの向上 – 体のバランスが整い、怪我前より良い状態に
「どこに行っても良くならない」「試合に間に合わせたい」「できるだけ早く復帰したい」という方こそ、根本原因を見つけて改善することが重要です。
安静にして待つだけでは、骨が癒合しても根本原因は残ったままです。だからこそ、多くの方が復帰後に再発してしまうのです。
根本から改善することで、あなたも想像以上に早く、そして安全にスポーツに復帰できるはずです。諦めずに、適切な治療を受けることで、再びスポーツを楽しめる日が必ず来ます。
もし疲労骨折でお悩みの方、一日でも早い復帰を望む方は、お気軽にご相談ください。あなたの早期復帰を全力でサポートいたします。
