「股関節を動かすたびに”コキッ””バチッ”と音がする」「痛みと一緒に引っかかる感じがある」——そのような症状でお悩みの方はいませんか?
それはもしかすると、ばね股(弾発股)かもしれません。
「音がするだけで大したことないだろう」と放置している方も多いのですが、適切な治療を受けずにいると、痛みが慢性化したり股関節の機能が低下したりすることがあります。この記事では、ばね股の治療法について、当院のアプローチも交えながらわかりやすくお伝えします。
ばね股(弾発股)とは?
ばね股とは、股関節を動かした際にバチッ・コキッといった弾発音や引っかかり感が生じる状態のことです。
代表的なタイプとして、腸脛靭帯や大腿筋膜張筋が大腿骨大転子(太ももの外側の骨の出っ張り)を弾くように動く「外側型」と、腸腰筋の腱が鼠径部付近でひっかかる「内側型」の2種類があります。外側型はランナーやサッカー選手、内側型はダンサーや体操選手に多い傾向があります。
「音がするだけだから大丈夫だろう」と放置される方も多いのですが、適切なアプローチなしに放置すると痛みの慢性化や股関節機能の低下につながることがあります。
こんな症状はありませんか?
✅ 歩くとき・階段を上るときに股関節からコキッと音がする
✅ 股関節を内回しにすると引っかかる感じがある
✅ 鼠径部や股関節の外側が重だるい・痛い
✅ 朝起き上がったとき、股関節がスムーズに動かない
✅ 足を大きく開いたり前屈したりしにくくなった
✅ 腰痛や膝の痛みも一緒に感じることがある
✅ 長時間歩いた後や運動後に股関節まわりが疲れやすい
このような症状が続いている方は、早期のうちに状態を確認しておくことが大切です。
一般的なばね股の治療法
ばね股に対して、多くの病院や整骨院では以下のような治療が行われます。
安静・アイシング 炎症が強い急性期には、まず股関節への負担を一時的に減らし、炎症を落ち着かせることが優先されます。アイシングや消炎鎮痛剤の処方が行われることもあります。
ストレッチ 腸脛靭帯・腸腰筋・大腿筋膜張筋などのストレッチを行い、硬くなった組織を柔らかくすることで引っかかりを軽減しようとするアプローチです。主に外側型では腸脛靭帯のストレッチ、内側型では腸腰筋のストレッチが指導されることが多いです。
電気治療・超音波治療 患部に電気や超音波を当てることで、炎症を抑えたり筋肉のコリをほぐしたりする方法です。多くの整骨院で取り入れられている物理療法で、痛みの一時的な軽減に効果が期待できます。
筋力トレーニング 臀部(お尻)の筋肉や体幹を鍛えることで股関節の安定性を高め、腱への負担を減らすことを目的としたリハビリです。
湿布・痛み止め 炎症による痛みを抑えるための対症療法として使われます。
なぜ一般的な治療法だけでは改善しないのか?
上記の治療法は、決して間違いではありません。炎症を抑えたり、一時的に楽になる効果はあります。
しかし、これらの方法では症状が出ている場所の表面にしかアプローチできていないことがほとんどです。
「電気をあてたらその日は楽になるけど、翌日にはまた戻っている」「ストレッチを続けているのに音や引っかかりが消えない」——そのような状況になっている方は、まさにこの問題に直面しています。
ばね股による音・引っかかり・痛みの背景には、腱が硬いという問題だけでなく、より深いところに原因が隠れています。
当院が多くの方の体を検査した結果をもとに、ばね股の本当の原因をお伝えします。
ばね股が繰り返す本当の原因
仙腸関節・股関節まわりの連動性の乱れ
股関節に最も影響を与える関節のひとつが、骨盤にある仙腸関節です。仙骨と腸骨(骨盤の骨)で作られたこの関節は、体重をかけたときの負荷を受け流す重要な役割を担っています。この関節の動きが悪くなると、股関節への負担が増大し、腱への摩擦やひっかかりが起きやすくなります。
また、足関節・膝関節・股関節という下肢全体の連動性が崩れると、特定の関節に負担が集中します。以前に捻挫をしたことがある方などは、この連動性が崩れてばね股を引き起こしている可能性があります。
背骨の動きが悪くなっている
仙腸関節だけでなく、腰椎・胸椎(背骨)の動きの硬さもばね股に深く関わっています。背骨のつなぎ目には股関節に関連する神経が分布しており、背骨の動きが悪くなると股関節の動きも連動して悪化します。腰が硬い方や、長時間デスクワークをしている方に多いパターンです。
重心バランスの崩れ
仙腸関節や背骨の動きが悪くなると、体は無意識にかばうような動き方をするため、全体の重心バランスが崩れていきます。たとえば骨盤が前傾していると腸腰筋が常に引っ張られた状態になり、鼠径部での腱のひっかかりが起きやすくなります。
重心バランスの崩れを放置すると、股関節だけでなく腰・膝にまで影響が広がります。
痛みがある場所だけを見ていても、本当の原因にたどり着くことはできません。だからこそ、電気治療や湿布、ストレッチだけを続けていても「また繰り返す」という状況が生まれてしまうのです。
当院のアプローチ 重心バランス整体で根本改善へ
当院では、ばね股に対して「重心バランス整体」という独自の施術で根本改善を目指しています。
① 丁寧なカウンセリング・検査で原因を特定する
初回はカウンセリングと検査に十分な時間をかけます。どの動作でどんな音・引っかかりが起きるのか、痛みの部位・程度、スポーツや仕事の内容、姿勢や歩き方のクセ。これらを細かく確認した上で、全身の重心バランス・骨盤の歪み・背骨の状態・仙腸関節の動き・筋肉の緊張状態を丁寧にチェックします。股関節だけを診るのではなく、「なぜ今あなたの股関節に負担がかかっているのか」という本当の原因を明らかにします。
② 仙腸関節・背骨の調整を行う
検査で明らかになった原因に対して、まず仙腸関節と背骨の調整を中心に施術を進めます。
仙腸関節の動きは比較的早期に改善されることが多く、施術後すぐに「股関節が動きやすくなった」「引っかかりが減った」と感じていただけるケースも多くあります。一方、背骨の柔軟性の回復には継続的なアプローチが必要です。背骨の動きが取り戻されていないと、一時的に楽になってもまた同じ状態に戻りやすいため、当院では症状の改善と並行して、背骨の柔軟性を回復させることを大切にしています。
③ 全身の重心バランスを整える
仙腸関節・背骨の調整と並行して、骨盤・足首・肩関節を含む全身のバランスを整えていきます。歩行では上肢と下肢が連動して動くように、股関節は肩関節とも連動しています。重心バランスを整えながら上半身の動きも改善することで、自然と体全体のバランスが良くなり、股関節への過剰な負担が取り除かれていきます。
股関節だけにフォーカスした施術では一向に改善しなかった方も、体全体のバランスを整えることで症状が改善されるケースが多くあります。
④ お身体に優しいソフトな施術
当院の施術は、無理に関節を動かしたり強い力を加えたりするものではありません。お子様や妊娠中の方でも安心して受けていただける優しい施術です。施術中も痛みの程度を確認しながら丁寧に進めていきますので、「整骨院の治療は痛そうで怖い」という方もどうぞご安心ください。
⑤ セルフケア・日常生活のアドバイスで再発を防ぐ
施術の効果を日常生活でも持続させ、再発を防ぐために、ご自宅で取り組めるセルフケアの指導も行っています。股関節まわりの正しい筋力トレーニングの方法・日常生活での姿勢の注意点・スポーツ中に意識してほしいポイントなど、お一人おひとりの状態・生活スタイルに合わせたオーダーメイドのアドバイスをお伝えします。「電気をあてて終わり」「マッサージだけで帰る」ではなく、根本から変わる体づくりをサポートするのが当院のスタイルです。
まとめ
ばね股は「音がするだけだから」と軽く見られがちですが、放置すると痛みの慢性化や股関節機能の低下につながることがあります。
一般的な安静・ストレッチ・電気治療だけでは、症状の表面にしかアプローチできず、繰り返すことが多いのが現実です。根本から改善するためには、仙腸関節・背骨・全身の重心バランスという、症状の本当の原因に目を向けることが欠かせません。
「正直、諦めかけているけどどうにかしたい」「スポーツを続けながら治したい」——そんなお気持ちをお持ちの方も、ぜひ一度当院にご相談ください。







