川越市・本川越で根本改善なら「Utile整骨院」

「膝が痛いのに、なぜ足首や股関節の治療をするのですか?」

当院で膝痛の治療を受けられる患者さんから、このようなご質問をよくいただきます。実は、膝の痛みの根本原因は、膝そのものではなく、足首や股関節にあることが非常に多いのです。今回は、膝痛と他の関節との関係について、当院の臨床経験を交えながら詳しく解説いたします。

 

膝痛の本当の原因は「膝」だけにない

多くの方が膝の痛みを感じると、「膝が悪い」と考え、痛みのある膝だけに注目しがちです。しかし、当院でこれまで多くの膝痛患者さんを診てきた経験から、膝痛の根本的な原因は実は別の場所にあることがほとんどということがわかりました。

当院での初回カウンセリング・検査では、膝だけでなく全身の状態を詳しく評価しています。その結果、膝痛患者さんの多くに以下のような問題が見つかります

  • 骨盤の歪み
  • 背骨の歪み
  • 重心バランスの崩れ
  • 筋肉の緊張と歪み
  • 血流不順

これらの問題が複合的に作用することで、膝関節に過度な負担がかかり、痛みや変形が生じてしまうのです。

 

足首と膝痛の密接な関係

足首の機能異常が膝に与える影響

足首は、歩行時の衝撃吸収や体重移動において極めて重要な役割を果たしています。足首の柔軟性が低下したり、不安定性があったりすると、その影響は確実に膝関節に及びます。

具体的には、以下のようなメカニズムで膝に負担がかかります

足首の背屈制限があると、歩行時に膝の曲がる角度が大きくなり、膝関節への負荷が増大します。

足部のアライメント異常(扁平足や外反母趾など)があると、歩行時に膝が内側に入る「ニーイン」という状態になりやすく、膝関節の内側に過度なストレスがかかります。これが変形性膝関節症の進行を早める要因となります。

足首の不安定性があると、膝関節周囲の筋肉が代償的に過緊張し、膝の動きが制限されて痛みが生じます。

実際に当院では、「3年程前の左足首の捻挫が影響している」と診断し、足首と腰の痛みをとる施術を行った結果、初回の施術で階段を降りる時の足首の痛みが大幅に改善し、1ヶ月ほどで股関節の痛みも無くなり、腰の痛みも大幅に改善したという症例があります。このように、足首の問題は連鎖的に上位関節に影響を与えることがあるのです。

 

扁平足・外反母趾との関係

足部のアーチ構造が崩れた扁平足や外反母趾は、歩行時の衝撃吸収機能を低下させます。本来、足のアーチが吸収すべき衝撃を膝関節で吸収しなければならなくなるため、膝への負担が大きくなります。

また、足部の変形は下肢全体のアライメント(配列)を変化させ、膝関節への負荷パターンを変えてしまいます。この状態が長期間続くことで、変形性膝関節症へと進行していくケースも少なくありません。

 

インソールと足底筋の関係

扁平足や足部の問題に対して、アーチサポート付きのインソールを使用している方も多いかと思います。しかし、過度にサポートされたインソールは、かえって足底の筋肉を使わなくさせてしまう可能性があります

実は、インソールは平らな方が足底の筋肉が使えるようになるという考え方があります。平らなインソールを使用することで、足底の筋肉が自然と働き、本来の足のアーチ機能を取り戻すことができるのです。過度なサポートに頼らず、足底の筋肉を鍛えることが、根本的な改善につながります。

当院では、一人ひとりの足の状態に応じて、適切なインソールの選び方や足底筋のトレーニング方法もアドバイスしています。

 

股関節と膝痛の深い関わり

股関節機能低下が膝に与える影響

股関節は人体最大の関節であり、歩行や立ち上がり動作において中心的な役割を果たします。股関節の可動域制限や筋力低下は、膝関節に想像以上に大きな影響を与えます。

主な影響メカニズムは以下の通りです

股関節伸展制限があると、歩行時に膝が過度に伸びる(過伸展)ことで代償し、膝の後ろ側に負担がかかります。

股関節外転筋力の低下があると、歩行時や片足立ちの際に骨盤が傾き、膝が内側に入る「ニーイン」を引き起こします。これが膝の内側への過度なストレスとなり、変形性膝関節症の主な原因となります。

股関節内旋制限があると、歩行時に膝が外側を向くことで代償し、膝関節のねじれストレスが増大します。

股関節屈筋の短縮があると、骨盤が前傾し、膝関節への負荷が増大します。

当院では、「腰と股関節の痛みで整形外科のリハビリを4ヶ月行ってもウォーキングができない状態」だった60代男性の患者さんが、全身のバランス調整により股関節の痛みが改善し、10キロのウォーキングも再開できたという症例があります。

 

骨盤の歪みが引き起こす膝痛

股関節の問題は骨盤の歪みと密接に関連しています。骨盤が歪むと股関節の動きが制限され、その代償として膝関節により大きな負担がかかります。

また、骨盤の歪みは重心バランスの崩れを引き起こします。その結果、左右の膝への荷重バランスが不均等になり、片側の膝により強い負荷がかかることがあります。これが「片方の膝だけが痛い」という症状につながることも多いのです。

 

筋肉・筋膜の連鎖が膝痛を引き起こす

下肢の筋肉や筋膜は互いに連結しており、一つの部位の問題が他の部位に波及します。これを「筋膜連鎖」と呼びます。

主要な筋膜連鎖には以下のようなものがあります:

後方筋膜線:足底筋膜→アキレス腱→ハムストリングス(もも裏の筋肉)→仙結節靭帯へとつながっています。足底筋膜炎がある方に膝裏の痛みが出やすいのは、この連鎖が原因です。

外側筋膜線:腓骨筋→腸脛靭帯(IT band)→大腿筋膜張筋へとつながっています。ランナーに多い「腸脛靭帯炎」による膝の外側の痛みは、この連鎖の問題です。

前方筋膜線:前脛骨筋→大腿四頭筋→腸腰筋へとつながっています。

これらの連鎖により、足首や股関節周囲の筋緊張や機能異常が膝関節に伝達され、膝痛を引き起こすことがあります。だからこそ、当院では膝だけでなく、全身の筋膜の状態を評価し、治療を行っています。

 

当院の根本改善アプローチ

全身バランスを重視した評価

当院では、膝痛の患者さんに対して初回のカウンセリング・検査に十分な時間をかけ、全身の状態を詳しく評価します。膝だけでなく、足首・股関節・骨盤・背骨の状態を総合的に分析し、症状の真の原因を特定することを最も重視しています。

「どこに原因があるか」を特定してから施術に移ることで、的確なアプローチが可能になり、根本改善へとつながります。

 

原因に対する的確なアプローチ

痛みのある膝だけでなく、評価で特定された原因部位に対して的確なアプローチを行います。骨盤の歪み、股関節の可動域制限、足首の機能異常など、一人ひとり異なる原因に対して、最適な施術を提供します。

実際の症例では、「膝の痛みがひどく藁をもつかむ思いで来院し、1回の治療で改善しマラソンを全力で楽しめるようになった」という58歳男性の患者さんもいらっしゃいます。約2ヶ月程度、痛みが取れずに困っていた状態が、全身の歪みからの痛みと診断し、そこを改善する治療を行ったところ、痛みが改善しジョギングをするぶんには何ら問題が無い状態になったのです。

 

セルフケア指導で再発予防

施術効果を維持・促進するため、自宅でできるセルフケアや生活習慣の指導も重要視しています。患者さん一人ひとりの状態や生活環境に応じた個別のアドバイスを提供し、再発予防に努めています。

また、栄養指導にも力を入れており、関節の健康を内側からもサポートしています。

 

まとめ:膝痛は全身の問題として捉える

膝痛や変形性膝関節症は、単に膝だけの問題ではありません。足首股関節との密接な関係性の中で発症することが非常に多い疾患です。

病院や他の整骨院で「膝の軟骨がすり減っているから仕方ない」「年齢のせいだから治らない」と言われた方でも、全身のバランスを整えることで症状が改善するケースは数多くあります。

根本的な改善を目指すためには、痛みのある膝だけでなく、全身のバランスを評価し、真の原因にアプローチすることが何より重要です。

もし膝の痛みでお悩みの場合は、一人で我慢せず、専門的な評価と治療を受けることをお勧めします。適切なアプローチにより、多くの方が痛みから解放され、再び活動的な生活を送ることが可能になります。

当院では、このような全身バランスを重視したアプローチで、多くの膝痛患者さんの根本改善をサポートしています。「どこに行っても良くならない」とお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。あなたの膝痛の本当の原因を見つけ、根本改善へと導きます。

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