「朝起きて最初の一歩が痛くて歩けない」「長時間歩くと足の裏が痛む」このような症状にお悩みではありませんか?それは足底筋膜炎かもしれません。今回は、多くの方が悩まれている足底筋膜炎について、その原因や改善方法をご紹介します。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎は、足の裏にある足底筋膜という組織に炎症が起こり、踵や足底に痛みが生じる症状です。
スポーツをされる方だけでなく、日常生活の中で誰にでも起こりうる症状であり、放置すると慢性化してしまうケースも少なくありません。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きた時の一歩目が痛い
- 長時間歩くと足の裏が痛む
- 立ち上がる時に踵が痛む
- ランニングや運動後に足底が痛む
- 湿布やインソールを使っても改善しない
- 踵の内側を押すと痛みがある
これらの症状に心当たりがある方は、足底筋膜炎の可能性があります。
一般的な対処法とその限界
足底筋膜炎に対して、一般的には以下のような対処が行われます。
- 痛む部分への湿布
- 痛み止めや炎症を抑える薬の服用
- テーピングやインソールでのサポート
- ストレッチやマッサージで筋肉をほぐす
これらの方法は、一時的な症状緩和には効果がありますが、根本的な改善には至らないケースが多いのが現状です。特に1ヶ月以上痛みが続いている場合、単なる筋肉の硬さだけが原因ではない可能性が高いのです。
足底筋膜炎の本当の原因
長引く足底筋膜炎で重要なのは、痛む踵だけの問題ではないということです。踵の痛みは結果であり、その他の部位に根本原因が潜んでいることがほとんどです。
体の連動性の崩れ
歩行時には、股関節、膝関節、足関節が連動して動いています。さらに上半身の動きも歩行には深く関わっています。すべての関節が正常に動くことで、足底への負担が分散されているのです。
1ヶ月以上痛みが続いている場合、この体の連動性や歩行バランスが崩れていると考えられます。
血流不足の問題
固くなった足底の筋肉がなかなか柔らかくならないのは、血流不足が原因です。人間の体の栄養は血液によって運ばれるため、血流がしっかり確保されていないと組織の回復も進みません。
重心バランスの乱れ
踵に過度な負荷がかかっているということは、重心バランスが後方に偏っている状態です。この後方重心のまま生活や歩行を続けていては、いつまでも痛みは改善しません。
重心バランスは、頭部の位置、体幹の位置、骨盤の位置が重要な要素となります。
根本改善のためのアプローチ
当院では、足底筋膜炎に対して以下のようなアプローチを行っています。
体の連動性を取り戻す
股関節、膝関節、足関節の動きを検査し、それぞれの関節が正常に動くように調整していきます。特に股関節の動きは歩行において非常に重要な役割を果たしています。
血流を改善する
固くなった足底の筋肉を柔らかくするためには、血流の改善が不可欠です。血流を良くするための施術を行い、組織の回復を促進します。
重心バランスを整える
後方に偏った重心を正しい位置に戻すため、頭部、体幹、骨盤の位置を調整していきます。重心バランスを整えることで、踵への過度な負担を軽減し、痛みが出にくい体づくりを目指します。
日常生活でできること
施術だけでなく、日常生活での意識も大切です。
- 適切な靴を選ぶ(クッション性があり、足にフィットするもの)
- 急激な運動強度の増加を避ける
- 体重管理に気を付ける
- 長時間同じ姿勢を避ける
これらを意識することで、足底への負担を減らすことができます。
おわりに
足底筋膜炎は、痛む部分だけでなく、体全体のバランスや連動性の問題として捉えることが重要です。もし数ヶ月も痛みを抱えて、好きなことや運動を制限されているのであれば、一度体全体のバランスを見直してみることをおすすめします。
当院では、根本的な原因にアプローチし、痛みの改善だけでなく、痛みが出にくい体づくりをサポートしています。足底筋膜炎でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。







